2018年 05月 10日
有隣堂の夜明け
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ひどい体調、ひどい天気にGWと、疲れる要素は目白押し
家族全員、順番にぶっ倒れてまた自分がぶっ倒れる。
さすがに病院に行ったら、四月の末から体調不良の人が異常に訪れているだと。
そうだろうな~。本当にひどいめにあった。まだ咳は残っているが、とりあえずガンダム大投票だけは見た!
そして久しぶりにちょろっと見たガイアの夜明け
全くの偶然だった。
何しろ、AmazonプライムもYouTubeもテレビのチャンネルから選べるので、TVなど全くといっていいほど見ない。
ニュースだって携帯から見て、抑えた方がいい話題だと思えば子供にネットごしに読めよとリンクを送る。
子供のラインには、なんだかよくわからない集団がトレンドについてよく意見を交わしていて、これは決してばかにできないな、と思う。
下手すると子供たちは、アニメもニュースもYouTubeで、しかもTV画面で見る。
それがどこからの配信かも知らずに。(つまり、TV局がCMを取って作成した経緯を無視して、誰かの録画から都合よく切り取られた部分だけを見る)
おそろしい時代じゃとて・・・。
そして久しぶりに見たガイアの夜明け
見ながら、有隣堂も思い切ったことするな!と思いつつひょいとTwitterのトレンドを見たら、有隣堂が入っている。
まあ、その時々でやってるTV番組の内容はよくトレンドに上がるのでそれ自体はびっくりしないのだが。
内容が散々だった。
皆、だまされてるとか間違った方向だとかがっかりだとか、今後が心配だとか、つぶれる前兆だとか・・・
批判がなんぼのもんじゃい!
有隣堂も蔦屋も、決して決して間違ってない!
こういう方向性でやらなくても本屋はもう崖っぷちから落ちている途中なのに、どうしろというのか。
本屋に行くことが減った千人そこらの批判リツイート
千人ちょいにすぎない。まとめで上がってる何万人には遠く及ばない。
ローカルだから?違う!
これは本当にそうだ!と思った
松浦晋也氏のTwitter
本屋の未来は自分も本気で心配しているくせに、全く本屋には行かなくなってしまったので身につまされる。
「本屋に行くことが減った」どこの誰が、この方向性を批判できるのか。
昔、人が本屋に来ていた理由は、ここでしか活字が買えないからだったはず。
ちょっとした活字ですら、そこにしかなかった。
今や、手元の小さな端末からバンバン活字が入ってくる。しかも音・動きつきで。
「本屋に行くことが減った」人が、一念発起して頑張って本屋に通って買う何冊かよりも、
あのドカンと服を買って16万落としていった人の方が今のこの壊滅的な本屋の現状にはありがたいはずだ。
蔦屋も有隣堂も、空間を売ることに決めたんだ。もうそれしかないから。
だいたい、この時代にあえて本屋が打ち出せるとすればそれはやはり、
あえて活字本を手に取ってみようとするスタイル、教養あふれる意識高い系のちょっとおハイソな私
そういう空間で、もう本だけに限らずすべてを売る。そこに存在する空間と時間を売る。
それのどこが間違っているというのか。
文句言うやつは手元の端末を捨ててAmazonも使わない生活をしてみろというね。
こうして私が熱くなるのも批判する人がいるのも、やっぱり書店を愛して心配しているからで
本当に現状は厳しいだろうなと思う。
そして上記のツイートの中の気になることば
「育てる読者」
これはどうなんだろうか。とても気になる。
私も読み語りボランティアなんてやったからわかるが
ボランティアの人たちは(子供の様子が見たいというのもあるが)それはそれは、本を好きになってほしい!
本は素晴らしい!という情熱をもってやっている。
しかし、そういう人が進めるのが例の炎上したのぶみ氏の本だったりすると、
こちらも大人だから何も言わないが、う~ん、と思ったりもする。
しかもバカの一つ覚えじゃあるまいし、長谷川義史氏の本ばっか毎週毎週選んでからに・・・とか
いや、長谷川義史氏の本が悪いというわけじゃない。のぶみ氏に比べればそりゃ数段上ではある。
だが、色々手を出してみるとか、方向性の違うものも試してみるとかあるじゃんか
本当に子どもの目線で子供が喜ぶのを選ぶのは、やはり長年ボラをやってる、もと保育士さんだったりした。
すっと子供が世界に入っていく音がする。
大人が大人の目線で見てこの本いい!と思う児童書は、少しだけ自分の中の大人を疑ってかかったほうがいい。
しかし、のぶみ&長谷川義史本ママに限って、物凄く自信満々で、物凄く鼻高々で、こんな意識高いボランティアやってるあたしぃぃぃ!!という感じだったりする。
それでも読まないよりは読む方がいいんだろうか。
私はそうは思わなかった。
無駄な本なら、千冊読んでも無駄。
いい本に1冊出会う方がずっとまし。
そういう考え方だ。
読者を育てる。アピールする。
本屋も目利きの人がいるな、と思う本屋がある。
トレンドと雰囲気重視に乗っかりながらも、基本はわかってるな、押さえてるな、と感じる棚ぞろえがある。
そういうのをもっと宣伝しないと。本屋大賞じゃない。そういうのと違う。
本屋は閉じた世界なのか、広告の打ち方が下手すぎる。
もっとアクティベートしないと
(突然頭から出てきた単語で使い方があってるかどうか知らんけど)
本屋の目利きさんがYouTubeやればいいじゃんか!
トレンド無視で、名作・名著・自分好みの本だけ、さわりやいいとこ、読みがたってみたらどうか。
情熱をこめて紹介してみたらどうなんだろう。
千冊の無駄な本よりも、この1冊と言える本だけを奨めて奨めて奨め続けてみたらどうなんだろう。
TwitterもYouTubeもインスタグラムも全部駆使して思いっきり宣伝したらどうなんだろう。
本屋に来て来て来て!この本だけは損はさせない!
(でもそれでAmazonで買われてしまう←多分)
だったら、本屋に直接足を運んで、YouTube見て買いに来たよと言って買ってくれたら、可愛い書店員さんの握手拳つき!みたいなさあ
たとえが悪いけど・・・
要はこの際なりふり構わずやれるだけのことを全部やってみたらどうなんだろう。
何か、しおれていくばかり。
本屋らしくないことやってもいいじゃないか。ただ、あの不安としおれた顔はいかん。
自信を持たないと!
きっと、ネットのせいばかりにできない。
今や不況の時代。
知識と教養はやはり暇人と金持ちのものでこれは変わらない。
どんな文化も、パトロンなしではありえなかった。
平和で豊かで成熟した時代でなければ文化は育たない。
そして、教養のある人はえてして謙虚で・お育ちがよくて・控えめで・感じが良くて
良くも悪くも、どっぷり忖度・空気読み・保守文化に染まっている。
謙虚さの裏返しは誇りと自信
譲らない頑固さと保守性
そんなの一度、捨ててみたらどうなんだと
その結果が、あの有隣堂で、間違いじゃないと思うのだがどうだろうなあ。
本屋頑張れ…
by wagta_il
| 2018-05-10 01:24
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