2010年 09月 23日
アンナ・カレニナおさらい
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レーヴィン→キティ→ヴロンスキー→アンナ
朴訥なレーヴィンの脳裏に時折よぎる暗い影は何?女性とのあやまち?low passion?
アンナは、駅から表れ、駅に消えるのか?
社交界の花形、権威のある夫、明るく柔らかく美しく、これ以上ない魅力的な女性として現れたアンナ。到着した駅で事故がある。汽車が戻るのに気付かなかった車掌が轢かれた。これが意味するのは何?ヴロンスキーの意味のない上から目線の偽善行為。最終的にもたらされたのは…。
キティの恋の喜びが鏡に映る姿から、綺麗に吸い取られてアンナの中へ。対比が凄い。
きらびやかな舞踏会から一転、底辺の生活を送るレーヴィン兄。さらにレーヴィンの堅実な農場経営生活。
アンナも自らの日常へ帰ろうと試みる。レーヴィンの戻った生活が堅実であればあるほど、アンナの日常へ戻ろうとする努力が引き立つ。
田舎で過ごす農場経営の独身男の日常と、洗練された社交界の中でセレブ生活を送るアンナの日常は違う。日常の水面に投じられた小さな石。
嵐の只中に、会いに来た男と、その出会いに心動かされた女と。
これは彼だから恋したというよりも、その出会いが持つ意味そのものに訳があったと見た。
アンナが必要としていた「訳」がそこに見出された。
心を満たす喜びと暖かさと高揚感、満たされたと感じるのは、乾いていたからで、満たすべき隙間があったからだ。
ヴロンスキーの日常は軽々しい、放蕩で騒がしく、酒の匂いがする。レーヴィンの属する世界ともアンナの世界とも全く違う。個人的にはつまらない男、と思います。
朴訥なレーヴィンの脳裏に時折よぎる暗い影は何?女性とのあやまち?low passion?
アンナは、駅から表れ、駅に消えるのか?
社交界の花形、権威のある夫、明るく柔らかく美しく、これ以上ない魅力的な女性として現れたアンナ。到着した駅で事故がある。汽車が戻るのに気付かなかった車掌が轢かれた。これが意味するのは何?ヴロンスキーの意味のない上から目線の偽善行為。最終的にもたらされたのは…。
キティの恋の喜びが鏡に映る姿から、綺麗に吸い取られてアンナの中へ。対比が凄い。
きらびやかな舞踏会から一転、底辺の生活を送るレーヴィン兄。さらにレーヴィンの堅実な農場経営生活。
アンナも自らの日常へ帰ろうと試みる。レーヴィンの戻った生活が堅実であればあるほど、アンナの日常へ戻ろうとする努力が引き立つ。
田舎で過ごす農場経営の独身男の日常と、洗練された社交界の中でセレブ生活を送るアンナの日常は違う。日常の水面に投じられた小さな石。
嵐の只中に、会いに来た男と、その出会いに心動かされた女と。
これは彼だから恋したというよりも、その出会いが持つ意味そのものに訳があったと見た。
アンナが必要としていた「訳」がそこに見出された。
心を満たす喜びと暖かさと高揚感、満たされたと感じるのは、乾いていたからで、満たすべき隙間があったからだ。
ヴロンスキーの日常は軽々しい、放蕩で騒がしく、酒の匂いがする。レーヴィンの属する世界ともアンナの世界とも全く違う。個人的にはつまらない男、と思います。
by wagta_il
| 2010-09-23 22:57
| literature