2013年 12月 11日
ヘンリー5、ヘンリー6の1と2、読了
|
色々あってもう本当に疲れた。
しかし、そんな中でとりあえず流し読みしたヘンリー五世
全然面白くないかのように見せかけて、そこはやっぱりはずさないシェイクスピア。
フランス語と英語で、コミカルな求愛のやりとり、このかみあわなさは…
グレンラガンのシモンとニアで想像して頂きたい。
グレンラガンを見てない人は見ることをお勧めしたい。
そして来ました、やっとヘンリー六世にたどりついた!
今、3を読みつつあるが、あまりにもすごいので1や2をすでに忘れそう。
だが1と2があっての、このクライマックスの3なのだから。
史実との違いとかツッコミとか、本っっ当ーーーにどうでもいいから!!
んなこと忘れて、血で血を洗う権謀術数にどっぷり酔いしれるべき。
1はとにもかくにも、ジャンヌダルクだ。
ヨーク公もマーガレットもまだまだちょい役。
今まで、フランス側からの悲劇のヒロインでしか映画でも本でも見たことがなかったから、超斬新だし、むしろかっこいい。
悪女ジャンヌ、魔女ジャンヌ、憎まれ口、嫌味、皮肉満載、男どもをぶったおす。もちろんトールボット好きなんだけど、この女には勝てないよなあ。
こういうジャンヌも超ありだと思う。魔女ジャンヌ推し。
まどかまぎかの魔女ジャンヌとかそんなあわれっぽいレベルじゃない。何しろ王をはじめ複数と関係、妊娠してる。(これを何とか逃れたいがための虚言と取るかどうかは人それぞれ)
個人的にはシラーのジャンヌが一番好きだ。無慈悲な感情ない殺人マシーンだったのに、敵に恋して女になって苦悩、最後に神に救いを求めて昇天て、あれはロマンチックで王道、一番よかったなあ。シラーはドイツだからあれが描けるのかな(笑)
ヘンリー六世は、全体的に女が苛烈ですごい。
このすごさは、火刑にされた後も、マーガレット妃がばっちり引き継いでくれる。
2では、ヘンリー六世がただただ翻弄される。
真面目で堅物なグロスター公ハンフリーが、皆によってたかって袋叩きの末、殺される。
融通きかない、ちょっと空気読めない、曲がったことが嫌い、基本いい人なのにすげー嫌われる。現実でもあるある。ある意味無欲無害だから、最初に狙われた。
もともと仲の悪いボーフォート枢機卿、マーガレット妃とサフォーク公の不倫の恋、ヨーク公の野心、ヨークを支える強力なネヴィル家のキング・メーカー・ウォリック
マーガレット妃とグロスター公爵夫人との角付き合いにドキドキ。
さらっとあらすじを流すと、グロスター公の死から状況は二転三転、実行犯サフォークが公の死の責任をあっさり問われて追放される。マーガレット妃とサフォークの別れいいねえ。私の心を持って行って!
この時、ヨークがアイルランド討伐に行ってる絶妙さ。裏では市民を焚き付け、内戦を起こす。
海賊に襲われ無念の死を遂げたサフォークの生首を抱いて悲しむマーガレット妃。彼女が「女の皮はかぶっていても、心はむごい虎同然」になるのはここからだ。
O tiger's heart wrapp'd in a woman's hide!
ヨークはアイルランドから帰って返す刀で王位を要求、「2」の終盤で父を殺されたクリフォードが復讐を誓う。→幼児ラトランド殺害へ続く。
「3」はまだ途中だけど、序盤からもう、怒涛の展開。
脅迫されたヘンリー六世は、自分の王権を確保するのを条件に、継承権をヨーク公へ渡すことを認めてしまう。ボリングブルックにはじまった「弱い王」リチャード2世からヘンリー4世への王位簒奪の報復が今ここに…
激怒のマーガレット妃は挙兵。クリフォードがヨーク公の幼い息子ラトランドを惨殺、ヨーク公は捕まって紙の王冠をかぶせられ、揶揄された挙句にクリフォードとマーガレットに刺される。
その後は、ヨークの長男エドワードと、ヘンリー六世の長男エドワード(てか、マーガレット)との戦い。このあたりで、リチャードほんとに勇士でかっこよくて男らしい。せむしとかまったく関係なくかっこいい。戦場だと、こういう強さすごく頼もしい。
熾烈な戦闘の中、クリフォードは倒れる。
ヨークの長男エドワードが王位を宣言、ウォリックは有力な結婚を求めてフランスへ走るが、ルイ11世の前で、マーガレット+エドワードと鉢合わせ。
ところが本国では、未亡人エリザベス・グレイの色香に迷ったエドワードが勝手に結婚。激怒のウォリックはなんとマーガレット側に寝返る…
疲れたので続きはあした。
・・・あした?
しかし、そんな中でとりあえず流し読みしたヘンリー五世
全然面白くないかのように見せかけて、そこはやっぱりはずさないシェイクスピア。
フランス語と英語で、コミカルな求愛のやりとり、このかみあわなさは…
グレンラガンのシモンとニアで想像して頂きたい。
グレンラガンを見てない人は見ることをお勧めしたい。
そして来ました、やっとヘンリー六世にたどりついた!
今、3を読みつつあるが、あまりにもすごいので1や2をすでに忘れそう。
だが1と2があっての、このクライマックスの3なのだから。
史実との違いとかツッコミとか、本っっ当ーーーにどうでもいいから!!
んなこと忘れて、血で血を洗う権謀術数にどっぷり酔いしれるべき。
1はとにもかくにも、ジャンヌダルクだ。
ヨーク公もマーガレットもまだまだちょい役。
今まで、フランス側からの悲劇のヒロインでしか映画でも本でも見たことがなかったから、超斬新だし、むしろかっこいい。
悪女ジャンヌ、魔女ジャンヌ、憎まれ口、嫌味、皮肉満載、男どもをぶったおす。もちろんトールボット好きなんだけど、この女には勝てないよなあ。
こういうジャンヌも超ありだと思う。魔女ジャンヌ推し。
まどかまぎかの魔女ジャンヌとかそんなあわれっぽいレベルじゃない。何しろ王をはじめ複数と関係、妊娠してる。(これを何とか逃れたいがための虚言と取るかどうかは人それぞれ)
個人的にはシラーのジャンヌが一番好きだ。無慈悲な感情ない殺人マシーンだったのに、敵に恋して女になって苦悩、最後に神に救いを求めて昇天て、あれはロマンチックで王道、一番よかったなあ。シラーはドイツだからあれが描けるのかな(笑)
ヘンリー六世は、全体的に女が苛烈ですごい。
このすごさは、火刑にされた後も、マーガレット妃がばっちり引き継いでくれる。
2では、ヘンリー六世がただただ翻弄される。
真面目で堅物なグロスター公ハンフリーが、皆によってたかって袋叩きの末、殺される。
融通きかない、ちょっと空気読めない、曲がったことが嫌い、基本いい人なのにすげー嫌われる。現実でもあるある。ある意味無欲無害だから、最初に狙われた。
もともと仲の悪いボーフォート枢機卿、マーガレット妃とサフォーク公の不倫の恋、ヨーク公の野心、ヨークを支える強力なネヴィル家のキング・メーカー・ウォリック
マーガレット妃とグロスター公爵夫人との角付き合いにドキドキ。
さらっとあらすじを流すと、グロスター公の死から状況は二転三転、実行犯サフォークが公の死の責任をあっさり問われて追放される。マーガレット妃とサフォークの別れいいねえ。私の心を持って行って!
この時、ヨークがアイルランド討伐に行ってる絶妙さ。裏では市民を焚き付け、内戦を起こす。
海賊に襲われ無念の死を遂げたサフォークの生首を抱いて悲しむマーガレット妃。彼女が「女の皮はかぶっていても、心はむごい虎同然」になるのはここからだ。
O tiger's heart wrapp'd in a woman's hide!
ヨークはアイルランドから帰って返す刀で王位を要求、「2」の終盤で父を殺されたクリフォードが復讐を誓う。→幼児ラトランド殺害へ続く。
「3」はまだ途中だけど、序盤からもう、怒涛の展開。
脅迫されたヘンリー六世は、自分の王権を確保するのを条件に、継承権をヨーク公へ渡すことを認めてしまう。ボリングブルックにはじまった「弱い王」リチャード2世からヘンリー4世への王位簒奪の報復が今ここに…
激怒のマーガレット妃は挙兵。クリフォードがヨーク公の幼い息子ラトランドを惨殺、ヨーク公は捕まって紙の王冠をかぶせられ、揶揄された挙句にクリフォードとマーガレットに刺される。
その後は、ヨークの長男エドワードと、ヘンリー六世の長男エドワード(てか、マーガレット)との戦い。このあたりで、リチャードほんとに勇士でかっこよくて男らしい。せむしとかまったく関係なくかっこいい。戦場だと、こういう強さすごく頼もしい。
熾烈な戦闘の中、クリフォードは倒れる。
ヨークの長男エドワードが王位を宣言、ウォリックは有力な結婚を求めてフランスへ走るが、ルイ11世の前で、マーガレット+エドワードと鉢合わせ。
ところが本国では、未亡人エリザベス・グレイの色香に迷ったエドワードが勝手に結婚。激怒のウォリックはなんとマーガレット側に寝返る…
疲れたので続きはあした。
・・・あした?
by wagta_il
| 2013-12-11 00:24
| literature
|
Trackback(27)


























