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読書記録と徒然
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2018年 08月 02日
そしてやっぱりリチャード三世
何かバッキンガムってどこか既視感あるな~と考えていて、ピングドラムのかんばに似ているぞと思いついた。(似てないか)
これがアマゾンプライムで全部タダ~!
というわけで最終回を見てみたら、感動してしまった。
運命の林檎を分け合おう
もー全員、全員、みんな大好き!嫌いな人がいない。どれも甲乙つけがたい。
あの二人×二人はきっとどこかでまた出会える。希望を持てたエンディング
最初からゆっくり見直そう。

少し、長いお休みをもらった。
ちょっと疲れている気がする。
そんなお休みをもらうかもらわないかの境に、ものっすごい萌えをくれてありがとう薔薇王の葬列!




ひたすらバッキンガムとリチャードで検索かけていると、佐々木蔵之助、リチャード三世の舞台をやっていたんだな~
バッキンガムとの絡みが恋人のように演出されているらしく、深く深くうなずくのであった。
こっちはもろに男同士だな~

すごく昔のかすかな記憶で、そういえば最近の前衛的な演出のシェイクスピアの舞台では、
バッキンガムの献身っぷりがそういう(危険な恋愛関係)描写にされることもあるって書いてたのを読んだことがあるような、ないような…
その頃スルーしてた私のバカバカ!!

いやぁ、原作読んだらバッキンガムはそうなるよねー
ウンウン(゜-゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)

リチャードを王に押し込むやり方が無理すぎるから、余計にバッキンガムの努力がごほうびだけでは説明のつかないレベルに思えちゃうんだよね
すごいヨイショに継ぐヨイショしてくれて、リチャードに肩入れして読んでるこっちも、誉められすぎて照れると同時に、いい気分になったもんな


薔薇王じゃない方の、シェイクスピアのリチャードのことを、リチャード三世だけ読んで、あーこんなものか、と思ってほしくない。

ヘンリー6世では、パパの死に歯噛みをしたり、弟のことを悼んだり
兄二人をたしなめたり、励ましあったり。
それはすべてが演技なわけでも、すべてが本音でもない。
人は複雑で多面的で、シェイクスピアはそこの描きかたがうまい。

リチャードは決して、「自分のことしか考えない冷酷非道で自己中な人間」ではない。
有能だけど孤独で愛に恵まれない「ただの人間」だ。
あたたかい血もあれば感情もある。
愛への憧れも持っている。あきらめてはいるけど。
そうでなければあんなアンへの台詞は吐けない。
自分には訪れないとあきらめ、夢想だけしていた女性に愛を乞うありったけを力いっぱい込めてみたら、なびかれただけ。
アンだって、リチャードの言葉に一片の真実がなかったら、心動かされなかったはず。
ただ、残念というか必然というか、リチャードの求めるもの、満たされる対象がアン単体ではなかっただけ

権力への思い、政治の渦は、人を根底から変えてしまう。
目的が手段と入れ替り
権力の維持はもう、目的ではなくなっている。

つかの間、ハルのような強く理想的な君主が現れたとしても、結局、世襲では全てが理想的な君主にはならないし、争いのもととなる現実を、シェイクスピアはあの時代にして、物語ではっきり示している。

王があれほど尽くしたバッキンガムを疑いはじめたのは、王位を手に入れても幸せになれないからだ

彼は権力の座において、決して幸せではない。
目的に向かって邁進している間はいいが、守ることをはじめた瞬間に、追われ、狙われる立場に身を置くこととなる。
追う者が追われる者へ逆転して、自分が狙い、追ってたからわかるのだろう。
幸せではない立場に着かせた彼を恨む気持ちが芽生えたとしてもおかしくはない。

バッキンガムも不安になっている。
王の猜疑心がすべてを蝕んでいく。
これまで、王位を簒奪してきたすべての王を蝕んでいたはずの不安は、ボリングブルック(ヘンリー四世)も苦しんだ呪いだ
簒奪者につぐ簒奪者を迎えて、リチャード三世がその不安の底の底を究極的に体現する。

王は、バッキンガムも利で動いているのかと思う。
所詮、利なのかと。
でも約束した利を与えてしまえば、理由がなくなるから離れていくのではないかと疑う。
与えなければ与えないで離れてしまうこともわかる。
そうなればもう、バッキンガムは逃げるしかないし王は処刑するしかない。
処刑前に、王に一目会えれば、あれほど尽くした自分のこと、説明すればきっとわかってもらえると、バッキンガムは考えただろうに。

リチャードを責めまくる亡霊の、さいごに出てくるのはバッキンガム。
利己的であれば良心という亡霊にうなされたりしないだろう。
すべてにおいて王にもっとも近い存在だったバッキンガムを失ったとき、リチャードのバッドエンドは確定された。

しかし、リチャード三世のすごい所は、このどん底にあって追い詰められた極限にあって
その権力の魔力も、良心の亡霊も、追いかけてくる罪も、超絶・名台詞の自問自答もすべて振り払って
最後の最後に、個人としての底力を発揮して、戦う姿勢を見せたことだ。

逃げず、背中を向けず、人生にも運命にも、真っ向から立ち向かう姿を見せたとき
あれほど欲した王国を馬と引き換えると叫ぶとき
ぞっとするほど感動するんだよね

母に愛を与えられず、醜く生まれつき不遇でいて、かつ実力も知性も人並み以上にそなわった一人の男が必死に一つの光を求めること
愛にかわる何か、心を満たす何か(権力)を掴もうとしたことを、誰が責められるだろうか?

すべてをあきらめ、悪いことも良いこともせず、生まれながらの権力者たちがどれほど愚鈍でも頭を下げて仕えて身を潜め
ただ流されていくのだけが、称賛される生き方なのだろうか?

一かゼロか
大博打に身を投じる選択は、果たして不幸なのだろうか?
たとえ死んでも、後悔はないはずだ。
ただ、見ているこちらが(個人的に)ひたすら悲しい






























































薔薇王の葬列 ネタバレと妄想
Hなことばかり妄想して書いているので別窓
内容はほぼ、薄い本みたいなもの




More
# by wagta_il | 2018-08-02 23:18 | literature | Trackback
2018年 07月 30日
「薔薇王の葬列」読者のための、魂をこめたシェイクスピア紹介
くっそ長文なのでご注意下さい。

ここでリチャード三世やシェイクスピアに興味を持つ人がきっといるはずだ。

だが言わせてもらおう。
リチャード三世だけ読んでもダメなんだよ。
最低でもヘンリー六世三部作は必須。

だけどやっぱり、この史劇の物語すべてを知るには、リチャード二世からじゃないとダメなんだ!!

ここ関係ある?と思うヘンリー五世の所も、この明るく落ち着いた時代のエピソードあってこそ、薔薇戦争が生きるんだ。
理想的な王と、弱く簒奪される王の対比

歴史は繰り返し、最後にリッチモンドがあのかわゆいベスちゃんと結婚して、ランカスターとヨーク、二つの薔薇を結びあわせる。

ぜひ読んで欲しい!



紹介がてら、まとめてみたい

この一連の史実の中では…
特別に、絶対に、いちばんちょう面白くない(笑)、冒頭数行で挫折すること間違いなしの、リチャード二世から読むべきだ!

ここがすべてのはじまりだった。
リチャード二世は、リチャード三世につながっているのだから

この時、リチャード二世を廃位して自ら王となったボリングブルックこそヘンリー四世
ヘンリー六世のおじいちゃんであり、ヨークを退けたランカスターなのである!
この意味は大きい。
ここを乗り越えれば、次はハル王子が出てくるから、ハル王子は公式でも、とてもイケてるから、がんばって!

弱い王、リチャード二世はヘンリー四世(ボリングブルック)がその死を命じたと信じた部下に殺されることになる。
ヘンリー四世が不吉な予感を口にする
With Cuin go wander through shade of night,
カインと共に、夜の影をさまよえ

血で汚れた罪の手だ。
ボリングブルックの孫のヘンリー六世は、リチャード三世の剣を胸に受けることとなる。ヘンリー六世を殺すのがなぜリチャードでならなければならなかったか。それはこの因縁だからなんだ。
↑つながってるんだって




ヘンリー四世1と2

ハル王子のためには、ボリングブルックの背景を知る必要があった。
何しろ、王位簒奪者のボリングブルックの息子なのだから。
この作品では、シェイクスピアと言えば必ずといっていいほど名前の上がる、有名なフォルスタッフを知ることが出来る。
とんでも面白キャラ

ハル王子は、イギリスでは今も人気らしいと聞く。ヘンリー五世のことだ。
(フランスでは、王妃マルゴのだんな、アンリ四世が人気のはず)
市政に出てアホのふりをしている。
ちょっとかなり違うけど暴れん坊将軍的な、親しみやすい面白いキャラクター
バカのふりして相手をだまし、最後にどんでん返しでキリッとしてかっこよいですーという
わかりやすく面白い話

ハル王子がフォルスタッフとやりたい放題のやんちゃをしてる裏で、王宮では年を取ったボリングブルックが今さら王位簒奪の罪に苦しんでいる。
ホットスパーが盛り上げてくれる、イチオシキャラだ。
とにかく、シェイクスピアは脇役に至るまですべて個性的で魅力的、かつ名言がいっぱい


私はドフトエフスキーなんかは、読まないと人生損するとそこまで言い切れないのだが
シェイクスピア!
シェイクスピアだけは!
損するというか、人生100ばい面白くなると
大手をふってはっきりと言い切れる

ここでは、ウォリックやグロスター、クラレンスといった華々しい公爵、伯爵家の名前が列を為していて、それらの領地と爵位は戦争によって二転三転する。
公爵家が誰の手からどこへ行っているかの流れを追うのも、複雑だがたのしい




ヘンリー五世

なんてことはない閑話休題です的な退屈な一話なのだが、そつのないハル(ヘンリー五世)のとてもイギリス的にはかっこよい百年戦争のエピソード、少人数で大人数のフランス軍を破ったアジャンクールの戦いの話

この間、ずっと百年戦争でイギリス側はずっと優勢。
(フランス側からしてみれば、侵略者以外の何者でもないが)

この話のメインはかっこよくなったハルの、かっこいい勝利と、可愛い求婚

真面目な政治と戦争の話に、冗談としゃれと名言満載のパンピーの会話をはさんで笑わせ、決して飽きさせないシェイクスピアマジック

この可愛いフランス王女が、ヘンリー六世のママで、薔薇王の葬列ではえらいことにされている(笑)
(話としては仕方ないので別にそれは良い)

なにげに、途中でハルが進軍途中で行うフランスの都市への演説がすごい
何のシェイクスピア研究もシェイクスピア論も読んじゃいないので、どう評価されてるか知らんが、ドキッとする、刺さるものがある

ハルは言葉を尽くしてはっきり語る。
兵士が猛り狂ってしまえば、略奪、強姦、虐殺を法で抑止するのは鯨に浜へ来いと命じるようなもの。自分に防ぐ術はない。そうはさせないで欲しいと。
この戦争の現実を、物語の中で物語として読むことで経験として頭に入るのは、ニュースを読むのとは全然ちがう。




ヘンリー六世

ここを越えてはじめて、ついに!
薔薇戦争のはじまりだ。
良王ハルの死と共に盛り返したフランス側、ジャンヌが長い長い内戦の呪いをかける。

ボリングブルックの罪は、ヘンリー五世(ハル王子)によっていっとき抑えられていても、あがなわれてはいなかった。
はじまりを彩るのは徹底的にイギリス的な見方からの
魔女ジャンヌ・ダルク
イギリス読みだとジョーンとかジョアンとか
もうこれは、ジャンヌダルクと訳さない方がよい。
ラ・プーセルだから。フランス読みのピュセルの方が可愛いけど、別物なので。

途中にはさまれる、サマセットとリチャード・プランタジネット(パパ)の白薔薇、赤薔薇を摘んでの言い争いは必見!
ウォリックもちゃんといます

ちなみに弱々しいながらも、ヘンリー六世はそれなりに頑張ってちゃんと戦いに向き合っている
何せ周囲が強烈すぎてうるさすぎて、自己主張が強すぎて、とても抑えきれない感じがよく出てる

頑張りましたタルボット!
そしてめっちゃ悪魔を呼び出している本当に魔女なんですねの驚きのプーセルさん

マーガレット妃とサフォークの運命の出会い

捕らえられたジャンヌに対して皆さん、目を覆うような侮辱っぷりなのだが、このジャンヌは全っ然、負けてない。毒舌満開。
つよい。つよすぎる





ヘンリー六世2

ついに始まった。この作品からリチャード登場。ここの勇姿は必見!

サフォークとマーガレットは本当によい。
正直、かなり好きなカップルで、この恋が破れてマーガレットがすごくなるのはとても理解できたので、薔薇王のヒステリーっぽいマーガレットは不満。
薔薇王の序盤では、リチャードは良いけど、これちがうなぁ…と思っていた。だけど今はもう、あれはあれでよい!パーフェクト(笑)

マーガレットは、ヘンリー六世の1で登場した時はサフォークの心を奪う美しい娘で、2の序盤は恋する女で、でもグロスター公爵夫人とはケンカする気位の高さも見せつつ、サフォークとの切ない別れで女らしさ全開、サフォークが死んで絶望(ここでイヤミを言うちっさい男なヘンリー六世、諸公も抑えられないのに妻にイヤミ、この細かい描写が生きる)

バッキンガムも出てるがここに出てるのはバッキンガムのパパだと思います。
ということは本人はまだちびっこ…も、萌え。
バッキンパパは確かオールバンズで死んだはず

まだ赤薔薇とも白薔薇とも、勝敗がつかない中で劇を見守る側としては、心が白薔薇側に傾いていく原因の一つにリチャードの存在が大きい。
だって本当に頼もしいから!

赤薔薇白薔薇の争いのもととなったサマセットをやっつけて、
剣よ、まだなまるなよ、心よ、もっと怒ってくれ
とか名言を吐く。

このあたりで私は、リチャード三世は不具で醜い悪人設定のはずなのに、ずいぶん印象が違うな~、と思っていた。




ヘンリー六世3

薔薇王の葬列では序盤にさわりだけ紹介した「ヘンリー六世2」の展開
薔薇王は、主に「ヘンリー六世3」から成っている。

しかし!ここまで来るのには色々あったわけでして、この前を省いては語れない物語ですよ

内容も登場人物ももっと細かくて入り乱れ、クリフォード君とラトランドはさすがにごちゃごちゃになるから、省かれたのは仕方ない。

セントオールバンズの戦いでヨーク公に父親を殺されたクリフォードが、小さなラトランドを復讐心にかられて無惨に殺すシーンは、台詞もちゃんと入っていて、これは超名場面として有名
目には目をの争いのむなしさ、残酷さが際立つ

さらに、これがヨークの顔をふいた血染めのハンカチにつながる。この時ヨークにかぶせられたのは紙の王冠だ。
これは劇でも、紙なのが白く浮き上がってすごい視覚的効果があるので、マーガレットがかぶせるのは紙の王冠にしてほしかったここは重要だった(うるさい)

リチャードがめっちゃくちゃ頼もしい。
パパが死んだ所で皆を奮い立たせ、エドワードが捕まったら助け出し、兄ジョージを説得し、すべてリチャード。
ここで、すごいなあこいつ、と感心させておいて!
最後の最後にギラギラの野心を覗かせる。

けど、これだけ実力があればなあ、と思わせる説得力!
何せエドワードは未亡人によろめくし、ジョージは一貫性なくランカスターに寝返るし
リチャードがいなかったら、まとまってないし勝っていないヨーク側

そこんところの迫力が、超絶妖艶美形の薔薇王リチャードはちょっと足りない気もするが、超絶妖艶美形な迫力は満点以上の満点なのでオールオッケー

ここの流れの説得力なくして、「リチャード三世」だけの単行本を買ってきて読んでもダメなんです!!!
それでも話としては成り立ってるんだけどさ

リチャードのかっこよさ悲しさは、通しで読んではじめてわかるんです!!力説!




リチャード三世
(錯乱しているのでご注意ください)

ケイツビー派は安心してください。
ほんとに最後まで生きてますから。
一番違和感がない、忠誠忠僕の士。彼は。

ヘンリチャじゃないと駄目?
だってバッキンガムだよ!?
バッキンガムなんだから!(突然のじたばた)

公式のバッキンガムが、どれほどリチャードのために無茶苦茶やらかしたか、リチャードがどれだけバッキンガムに頼ってたか

どんだけあきれるほどの長口上の台詞を吐いて、市民を口ポカーンさせても負けずに、涙ぐましい努力でリチャードをヨイショして持ち上げて、王様に押し上げたか
そこまでして何故?というぐらい公式に仲良しだったんだから

ヘンリーの設定の目の付け所も美形度も、本当に感心したけど、バッキンガムは公式なんだぁ!
本編を読んでいる人なら!この気持ちわかってくれるはず!

それもかっこよいリチャードを知ってくれないと。
情けない王様たちを、権力に群がるけどお前がぁ?って感じのいまいちな人たちを、復讐に目の眩んだ戦争マシーンたちを、血につぐ血の展開あって、そこを腕一本で切り抜けてきたリチャードを知ってくれないと。

なんとも狡猾で下から目線で冠をうかがう、猜疑心のかたまりの「リチャード三世」のキャラだけでは、絶対に伝わらない。

ちょっと落ち着いて
バッキンガムがねーねー早くごほうびをちょうだいよ!としつこく迫ってウザがられる箇所、甘えを感じる。
王の心が離れたことを敏感に感じて身の危険を察知、リッチモンドのもとへ逃げようとするが不運に見回れる。
バッキンガムが最後、処刑前に王に一目会わせてくれと懇願する所もなんとも切ない。
この、「一目会わせてくれ」という字面だけで、薔薇王の読者は悶絶するとよい。

私はたとえ、醜いリチャードに小心者のバッキンガムですら萌えられます。


ラストに到る。
なぜ、最後の戦闘シーンで胸が締め付けられるような気持ちになるのか。
馬をくれ!馬を。引き換えに王国をやるぞ!
の一言が、なぜこれほど胸に刺さるのか

戦場で自分を取り戻したリチャードの最後の最後に見せたかっこよさ
勧善懲悪なはずなのに、どうしてもリッチモンドが好きになれないこの気持ち、この悲しさ
誰にも味方してもらえなさ、孤独、そりゃあ自業自得ではあるけれど
亡霊たちに次々に責められる、ネット炎上並の容赦のなさ
ここが現代にばっちり通じ、ぴったりハマるところが、シェイクスピアの凄さ
しかも、リッチモンドの孫のエリザベス一世時代に描かれているから、リッチモンド側を正義にするのはあたりまえ…でありつつも、この悪役を、醜く狡猾に冷酷な絵面でありながらにして、これほど魅力的に描く凄さ

ほんの一握りでもよいから報われて欲しいと思ったそのとき、薔薇王の葬列に立ち返ればよい
めっちゃ満たされるから


皆さん、どうか…
シェイクスピアを読んでみて、おねがい!!





# by wagta_il | 2018-07-30 23:55 | literature | Trackback
2018年 07月 29日
薔薇王の葬列つづき
しばらくバッキンガムの余韻に浸っていたが
気を取り直してさらっと検索してみたら、阿鼻叫喚が広がってみなさん発狂していたので、たいへん満たされてブラウザ閉じた(笑)

こんな記事もかいてたな
昨日は久々に原作を読んでやっぱりよい!
リチャード三世を読むと、今の息苦しい監視社会もふっとぶ
悪いことして何が悪い!
この世は弱肉強食だ。
美味しいとこを、ご立派で清廉潔白な美男美女にもってかれるのおかしい。
自分の道は自分で切り開くしかない。
リチャード頑張れ!
ってなる

醜い設定でも、ぜんぜんかっこよい
そして、シェイクスピアを読むと薔薇王関係なくすうっと世界に入れるところが、そこはさすがのシェイクスピア!

アル・パチーノのリチャードを探しても良かった
役者さんでのリチャードは、アル・パチーノがベスト
イメージがばっちり

こうして原作に立ち返っても、
薔薇王の葬列のイメージもぜんぜん壊れないし、むしろ広がる。
今からでもたくさんの人に読んで欲しい!



薔薇王の葬列、続き
バッキンガムの何がそんなに良かったか

確かにエドワードはリチャード萌えだったけど、男の部分もあることを最後まで知らなかった。
完全に女だと信じきっていたから、最後まで半分の彼しか知らないままだよな。
あまりにも、よいキャラだった。ちびエドワードの美しいお父様萌えの中に生きてるのがかわゆい

リチャードが、アンに自分から体の秘密を暴いたり、アンを押し倒したり絶対にするはずないので、女相手はどうにもならないのでは。リチャードは女面の方がつよい。(しょうじょまんがだしね!)

ヘンリーには、思いきって自分をぜんぶさらけだしたのに、ヘタレ+トラウマ+清らかすぎて無理だった。一番愛した人に、勇気をもって告白したのに、拒否されるなんてほんとかわいそう。ここは、心が痛くなった。

まあ、原作がアレだから、ここでそうじゃないと、リチャード三世展開にならないし、流れとしてはうまいな!と感心したのも事実なのだが、もう薔薇王側のリチャードが可愛くて好きになりすぎてて、本気で悲しかった。

闇落ちヘンリー(ティレル)がどうなるかわからないが、あの精神状態でリチャードが愛したヘンリーに戻ってカップルになれるかは疑問だし、そうして欲しくない気もする。
だってこの人、バッキンガムが思いをとげるお手伝いをしちゃってるんだよ!?
お前はもう、何がしたいのかわからないけど、そのままで良いよ!
二王子をしっかりその手で始末して、リチャードを傷付けた罰を受けて欲しい。

ケイツビーはもう、愛が突き抜けちゃってて、これはどうもならんだろう
生涯も命もかけて、愛するリチャードに尽くして尽くして死にます的な。
体の秘密は知ってるし受け入れてるが、そういう対象じゃなさすぎて、報われる気がしない。

最初から最新刊までずっと「この体は、知られれば誰にも受け入れてもらえない」と、リチャードは繰り返し言っている。

最大の原因である母の呪いからはじまって、すべての人間関係の壁になってる。
皆、知ったら離れていくと決めているし、こんだけ追い詰めて思いきって告白したヘンリーに拒否されたの、心の傷すぎる。
さらによりによってアンを、心ならずも口説かせられるし

リチャードはもう、愛とか恋とか、言葉や気持ちを信じたり求めたりできる状態ではない。

だから、バッキンガムはリチャードの体の秘密を知っても離れなかった上に、そこを越えて一歩踏み込んできた本当にはじめての相手だ。

もえ!よくやった!えらい!(にほんご)
マクロスフロンティアじゃないけど、まさに
心揺らす言葉より無責任に抱いて、だ。
行動だいじ

しかも、愛や恋を口にしない。
血と野望と自由のために!
正直だ。

だからリチャードはバッキンガムを受け入れられる。
ヤケクソと自傷なだけじゃなさそう。
小さい頃から共にいて、お互いによく知り、心を許しているし
何よりバッキンガムもヘンリーだからな!(ドヤァ)
天使のヘンリーと悪魔のヘンリー
最高

個人的には、悪魔ヘンリー・スタフォードに、天使ヘンリー六世と同じぐらいかそれ以上、リチャードの心をもってって欲しいけども
ま~、ここはもう黙っていよう

ひたすらディアナさまエンドを祈ろう







※追加
最新話47号めっちゃネタバレ!!


最新話が悶絶と聞いたので、プリンセスを買いに行った。もう、かなりの末期症状

血と泡を吹いて倒れる展開
想像の上をいってる

バッキンガムとケイツビーがリチャードを巡ってバッチバチ(笑)何気にティレルもおいしいとこさらう。

バッキンガムがこんなに感情をあらわにしたのは初めてで、めっちゃアガった
嬉しいわ~
嬉しい~

10巻までだと、野望のためだけのように見えないこともなかったから、今一つバッキンガムの気持ちに自信が持てなかった。

原作であれほど悲しいリチャードだもの
みんなみんな、こんなにあなたのこと大好きなんだよ!!と言ってあげたいその気持ちの集大成がこの漫画という感じ
もっと総受け(この言葉懐かしいな~今も使うのかな?)
リチャード総受けおおいにけっこう
もっともっとやってくれ!!
リチャードなら、どんだけ愛されても足りないくらいだよ
バッキンガムが相当一線も十線もいきなり越えてきたので、今までヘンリーとのアレコレにも静かに見守り系だったケイツビーがかなり心乱されてるのが、イイネ!!!!!
ヘンリーの時は余裕があったよね、結局最後にそばにいるのは自分みたいな。

いやしかし、まさかリチャードの方からバッキンガムに、遠回しに抱いてくれと言うとはね!!

二人とも、かなり距離を縮めてるな
嬉しい

リチャードは、たった一人体を受け入れてくれた(というより勝手に迫って来た)バッキンガムのことを、その意味を考えないようにしてるけど、肌の触れ合いが変えてきてる
バッキンガムもわかっててそこは慎重にしてるみたいだな

ここに到るまでこの二人、キスを一度もしてないのが気になる

バッキンガム死亡は確定なのだから、この王様になるまでの短い期間を、コミックス10巻ぶんぐらい、引き延ばして延々とやってて欲しい。








# by wagta_il | 2018-07-29 19:27 | etc | Trackback(13)
2018年 07月 27日
至福の「薔薇王の葬列」読み直し
薔薇戦争を読んだのはもう、5年も前になるんか~
シェイクスピアの薔薇戦争
この記事を投稿した時から、これも入れとくか途中、そしてリチャード三世を読み終わるまで、
もうもどかしくて単語を調べるのが待てないけど、それでも日本語訳とつきあわせつつ
この名作、この素晴らしさを原語で読みたい!!の一心で夢中になって読み進めた。
>>グーテンベルクのシェイクスピアはここ

最後に本当に悲しくなった
醜くても勇猛なリチャード、人としてかっこよかった。
この話はさすがに、歴史に残るはずだった。

あーーー満たされた!!
語りたくって仕方なくなってる、「薔薇王の葬列」のよいところ!!
みんながリチャードのことがとっても大好きなところ!!
普通、少女漫画にしろ少年漫画にしろ、主人公をまわりが大好きすぎるいわゆるハーレム展開はあまり好きじゃないんだが
これに関してだけは原作がアレなので、本当に心が満たされる。
もっとリチャードのサービスカット出してくれてよい。

パパもケイツビーも兄二人もリチャードが可愛くて女っぽくて大好き!!
アンがリチャードに恋するのもよい。可愛い。
みんなひそかにリチャードを盗み見てはドキドキしてる。
マーガレットがパパを悲しませるために血を染めたハンカチが、ラトランド伯だったはずがリチャードになってるの、最高の改変!!!
これは本当にいいね!!と思った。

正直、ヘンリーは美形で優しくていいんだけど、そこを持ってくるのも設定としては大変良い!!んだけど、なんかあまり好きじゃなくて
初期の頃にほんとうに(・∀・)イイネ!!と思っていたのは、ヘンリーの息子エドワード王子の片思い。
これは萌えた。エドワードの妄想の中で一瞬、女王様になってるリチャードが可愛かった。
とにかく片思いっぷりが強烈で、めっちゃ好きさが伝わってきた。
ことあるごとに可愛い可愛いと悶えていて、リチャードに悶えているお前が可愛いわ!という感じ。
これどーすんだと思っていたが、おおむね頑張ってシェイクスピアどおりに軌道修正したのはお見事と言うしかない。
せめて片思いに気づいてあげて欲しかった。
リチャードの手で死ねて良かったというか何というか、仕方ないのだがこれはさすがに悲しい。

下世話な話、リチャードの最初の相手が誰になるのかが最大の好奇心だった!!
けっこうちゃんと皆さんやることやってるので、どこでやるのか興味津々だった。本当にげす!
結局ヘンリーだろうなと思ってたのだが、そうはならなかったのでヘンリーの株がまたさらに下がった。
スカートまで履いたのに!!!このヘタレがぁああ!!リチャードなのに!!マジヘタレ!死ね!(いいすぎ)
ほんとうにけっこうがっかりしてたので、ちょっと心の準備してなかったバッキンガムにやられた。
小さいころからのバッキンガムを見直すとさらに萌えがひろがって良かった。高貴な女が好きだったのね。

もう今後は、ここまで来たらなんとかしても、リチャードの命を助けて頂きたい!!
そんでもって、バッキンガム死亡はこれはもう仕方ないです。
これはあきらめます。
でもリチャードは何とか!!!どうかどうか。
ジェイムズティレルとなったヘンリーと、ケイツビーとにひそかにどっかで守られて
ターンAガンダムのディアナ様のように守られて静かにお暮しになって頂きたい。
神様、仏様、菅野文様!!
お助け、どうかお願いします。

それでも、バッキンガムを選んで死んでくれてもそれはそれで萌えるかもしれん・・・(げすい顔)。
それぐらい、ここでバッキンガム良かった。
ヘンリーが天使でバッキンガムが悪魔として、でも作者ヘンリーに肩入れしてるからなぁ~生きてたし。
やっぱりディアナさまエンドが一番よいのですが。
ここまで萌えさせてくれたら最後まで付き合うわ!!
(てかマーガレット妃どこへ?ジェーンつながり?本人...??)

# by wagta_il | 2018-07-27 23:07 | etc | Trackback
2018年 07月 17日
薔薇王の葬列10巻
よくやったバッキンガム!!!!
バッキンガムで良かった!!!!
いいなと思ってた!!!
作者わかってらっしゃる!!!!

シェイクスピアの薔薇戦争シリーズを読んだとき
んー
バッキンガムいいな
と思ったそこのツボを完全に満たしてくれた!!!!

(決して当時はよこしまに良いなと思ったのではないことを神に誓います(笑))

オールオッケー!
ちっちゃいときに出た時から
あっ!バッキンガムこれか!良いな
と思っていたがここまで育ってくれるとは!

ひさびさに萌えたわ~
尊いわ~
リチャード好きだ~
シェイクスピアどおりに醜くても好きだったのに
それがこんななら、いかばかりか!!!
(もう日本語があやしくなってる)

# by wagta_il | 2018-07-17 00:07 | etc | Trackback
2018年 07月 02日
歯が痛い
歯が痛い122.png122.png
アイコン使ってみた(笑)

ついに、無人の実家から最後の荷物を搬出…
からっぽになった昔の我が家の真ん中で多少パニクる。
ストレスなのか、呪いなのか
ついに、帰る場所というのはなくなってしまった。

精神的なものか、年なのか145.png
このアイコン、けっこう使えるな(笑)
こういうのがかっこわるいと思っていたのも何かの中二病かもしれない。

ところでふと久しぶりにアクセス解析を見たら
この世界の片隅に、のトンデモレビューが飛び抜けている
あ…ありがとう179.png

前は未来日記だったのに(笑)
あ~久しぶりに見たい!見たいぞ!
今や円盤を買った上にアマゾンプライムでも高画質を取得しているから、実はどうとでもなるのに
疲れや多忙や認知症やら子供やら
余裕を失っている
すずさんに余裕を分けてもらいたい
そして可愛い夫婦のラブラブを見て癒されたい


# by wagta_il | 2018-07-02 14:28 | etc | Trackback
2018年 06月 20日
デビルマン(テレビ版)
最近の気温の変化は異常
地震は多いし、火山は噴火するし、歴史上の大飢饉や乱世はこういう時に来たのではないだろうかなんて考えてしまう。
当然、体調も最高に不良だが
私だけではなくまわりも体調不良




かなり前から下書きに残っていた記事↓
しかもちょうネタバレ
↓↓↓


ずっと気になっていたデビルマン
見たことがなかったデビルマン

大学時代の友人が、私ほんまデビルマンのミキちゃんが大っ嫌いなの!というので、逆に気になっていた。とにかく凄いビッチらしい。
デビルマンの設定は気に入っていた。正義や善悪で動かない、愛だ!←よき。
どこかのHPでデビルマンのみきちゃんのラスト(テレビ版)がすごく良いと書いてあった。
気になるデビルマン!
→漫画を買ってみた。
あ~~~~
魔戒水滸伝がデビルマンへのオマージュってのはこれなのか。なるほど。
(猟奇的経験値が上がりすぎてほとんど鈍感レベル)
私が見たいのはテレビ版なのだよね。

そしてamazonプライムで1話をレンタルしてみた!
いきなり不動明をぶっ殺すデビルマン。デビルマンはあくまで悪魔。悪魔が人間に惚れるパターン。
(この漫画との違いは知っていて、テレビ版の設定の方が好み)
不動明のキャラは鉄板の昭和のヤンチャな不良少年なのだが、男臭さがむしろ今となっては斬新だ。
デビルマンをパンパン平手打ちしてるミキちゃん
「もう一発!お見舞いしましょうか!」
かっこいいしかわいい!
漫画ほどキテレツな不良じゃないみたい。
そのあとが強烈だった。二人きりになったとたんに上目遣い。
「明くん、怒ってる?怒ってるんでしょ?」
しかも怒ってないよと言われたら、いきなりぎゅうっと抱き着いて「だから明くんだーい好き!」
ポプテピピックは見習おう
それで「ねえ明くん、早くう~ん?」

下の子が
「妲己じゃないんだから」
とつぶやいていた。(封神のアニメを見た後だった)

態度の違いがすごい。
みんなの前では強気で扱い、二人きりだと媚び媚びで甘える。
平手打ちと全身でボディタッチの落差がすごい。おっぱいを腕に押しつけとる。
これはデビルマンもやられるのでは?
てのひらでころがしとる。
友達がミキちゃんが苦手だった理由がものすごくよくわかった。
だけど私はこれは嫌いじゃないな!

ラストもレンタルした。
良い!すごく良かった!!
漫画版のラストを奇麗に払拭して、しかも上書きしてくれた!
漫画の強烈さなんて、へでもないと思えるぐらいさわやかで美しいすばらしい感動エンディングだった!
何かむしろ、奇を衒いすぎて斬新さを狙った結果、王道の平凡な方が上を行くというようなのあるある。

特にミキちゃんのしぐさ
キッと強気で敵をにらみながら、胸を両手で抑えて
「神様ならあたしたちのここに住んでるわ!」
のひとことがじつに素晴らしかった。

人の話聞かないし(笑)
動揺させよう作戦なのに、こんなに頭から聞く耳を持ってもらえない敵がいただろうか
愛だねこれは。愛でしょ!
デビルマンは生粋の悪魔のままで、悪魔族を裏切ってここまで戦い続けて来た。その犠牲に匹敵する価値をミキちゃんは確かに持っているし与えているというのがわかるシーン、全幅の信頼感、これは不動明=デビルマンも報われて余りある。

漫画版デビルマンは、あれはあれで画期的な表現だったのかもしれないが、守ろうとした人間に壊されるというの、被害者と加害者の逆転、そこは別にいいんだけども
よく妖怪やら悪魔ものやらで使われる陳腐なセリフ
「人間の方がよほど怖い」
そうじゃないだろうよとね。
まあ妖怪は自然現象のおそろしさ、不思議さ、未知なるものへの畏怖も含まれているので譲ってもいいとしても
悪魔なんて特に、人の中の恐ろしさを象徴的に体現しているのが悪魔、と捉えるべき、と思っているから…そこはたいして感動しない。
飛鳥了の屈折した愛情を突き抜けて折るくらい強い、明×ミキの絆を見せてくれた。

テレビ版の素晴らしいラストに導いてくれた、最終回ミキちゃんの台詞の書き起こしを載せていたブログだかホームページだか、もう10年も前になるか
紹介しようと思ってめちゃくちゃ検索しても見つからなかったので、今度は私が載せてみる

ネタバレ





不動明は悪魔だ!とネタばらしした敵に対してミキちゃん開口一番
「嘘!」
しかも、最後まで言わせてもらえない。途中で遮っている。
「なんだと?」
「あなたのしわざね。また奇跡とやらを起こしたんでしょう!」
「ばかな、今の変身はおれのしわざではない、不動明…」
「嘘つき!」(とにかく話を聞かない)
「あなたのせいに決まってる。明くんがバケモノであるはずがないわ。無論、あなたは神でもない。本当の神様があなたみたいに人間の世界に害を加えるもんですか。神様ならあたしたちのここに住んでるわ。神の名を騙るバケモノ!さあ、明くんをもとの姿に戻してよ!」

おまけ

ラストシーンのいちゃいちゃはバイク2ケツでしんみり
「よかったわもとに戻って。あのままだったらどうしようかと思ったわ」
「もしそうだとしたらおれを嫌いになったかい」
「そうでもないわ。案外かっこよかったわ」
「ありがとうよ、おれを信じてくれて。…好きだぜ、ミキ」
「え?何て言った?」
「なんでもねえよ!」
バイクの速度を上げる不動明とキャアとかいって抱き付く(鉄板中の鉄板)
「もう、明くんたら(はーと)」
まさに、ごちそうさまでした。ありがとうございました。



そのほか

そういえば…
この世界の片隅にのドラマ…見ない。見ないぞ!
映画の美しい世界のイメージを守りたいから!
松坂桃李、かっこいいけど違う。周作さんではない。
あんなツヤツヤ健康的ながっちりイケメンが兵役逃れできるかい
逆に松坂桃李が哲だったら萌えるのに。
わかってないな~!!!


# by wagta_il | 2018-06-20 08:25 | etc | Trackback
2018年 05月 10日
有隣堂の夜明け
ひどい体調、ひどい天気にGWと、疲れる要素は目白押し
家族全員、順番にぶっ倒れてまた自分がぶっ倒れる。
さすがに病院に行ったら、四月の末から体調不良の人が異常に訪れているだと。
そうだろうな~。本当にひどいめにあった。まだ咳は残っているが、とりあえずガンダム大投票だけは見た!

そして久しぶりにちょろっと見たガイアの夜明け
全くの偶然だった。

何しろ、AmazonプライムもYouTubeもテレビのチャンネルから選べるので、TVなど全くといっていいほど見ない。
ニュースだって携帯から見て、抑えた方がいい話題だと思えば子供にネットごしに読めよとリンクを送る。
子供のラインには、なんだかよくわからない集団がトレンドについてよく意見を交わしていて、これは決してばかにできないな、と思う。
下手すると子供たちは、アニメもニュースもYouTubeで、しかもTV画面で見る。
それがどこからの配信かも知らずに。(つまり、TV局がCMを取って作成した経緯を無視して、誰かの録画から都合よく切り取られた部分だけを見る)
おそろしい時代じゃとて・・・。

そして久しぶりに見たガイアの夜明け
見ながら、有隣堂も思い切ったことするな!と思いつつひょいとTwitterのトレンドを見たら、有隣堂が入っている。
まあ、その時々でやってるTV番組の内容はよくトレンドに上がるのでそれ自体はびっくりしないのだが。
内容が散々だった。
皆、だまされてるとか間違った方向だとかがっかりだとか、今後が心配だとか、つぶれる前兆だとか・・・

批判がなんぼのもんじゃい!
有隣堂も蔦屋も、決して決して間違ってない!

こういう方向性でやらなくても本屋はもう崖っぷちから落ちている途中なのに、どうしろというのか。
本屋に行くことが減った千人そこらの批判リツイート
千人ちょいにすぎない。まとめで上がってる何万人には遠く及ばない。
ローカルだから?違う!

これは本当にそうだ!と思った
松浦晋也氏のTwitter
ゼロから市場を作る

本屋の未来は自分も本気で心配しているくせに、全く本屋には行かなくなってしまったので身につまされる。
「本屋に行くことが減った」どこの誰が、この方向性を批判できるのか。

昔、人が本屋に来ていた理由は、ここでしか活字が買えないからだったはず。
ちょっとした活字ですら、そこにしかなかった。
今や、手元の小さな端末からバンバン活字が入ってくる。しかも音・動きつきで。

「本屋に行くことが減った」人が、一念発起して頑張って本屋に通って買う何冊かよりも、
あのドカンと服を買って16万落としていった人の方が今のこの壊滅的な本屋の現状にはありがたいはずだ。
蔦屋も有隣堂も、空間を売ることに決めたんだ。もうそれしかないから。
だいたい、この時代にあえて本屋が打ち出せるとすればそれはやはり、
あえて活字本を手に取ってみようとするスタイル、教養あふれる意識高い系のちょっとおハイソな私
そういう空間で、もう本だけに限らずすべてを売る。そこに存在する空間と時間を売る。
それのどこが間違っているというのか。
文句言うやつは手元の端末を捨ててAmazonも使わない生活をしてみろというね。

こうして私が熱くなるのも批判する人がいるのも、やっぱり書店を愛して心配しているからで
本当に現状は厳しいだろうなと思う。

そして上記のツイートの中の気になることば
「育てる読者」
これはどうなんだろうか。とても気になる。

私も読み語りボランティアなんてやったからわかるが
ボランティアの人たちは(子供の様子が見たいというのもあるが)それはそれは、本を好きになってほしい!
本は素晴らしい!という情熱をもってやっている。
しかし、そういう人が進めるのが例の炎上したのぶみ氏の本だったりすると、
こちらも大人だから何も言わないが、う~ん、と思ったりもする。

しかもバカの一つ覚えじゃあるまいし、長谷川義史氏の本ばっか毎週毎週選んでからに・・・とか
いや、長谷川義史氏の本が悪いというわけじゃない。のぶみ氏に比べればそりゃ数段上ではある。
だが、色々手を出してみるとか、方向性の違うものも試してみるとかあるじゃんか

本当に子どもの目線で子供が喜ぶのを選ぶのは、やはり長年ボラをやってる、もと保育士さんだったりした。
すっと子供が世界に入っていく音がする。
大人が大人の目線で見てこの本いい!と思う児童書は、少しだけ自分の中の大人を疑ってかかったほうがいい。
しかし、のぶみ&長谷川義史本ママに限って、物凄く自信満々で、物凄く鼻高々で、こんな意識高いボランティアやってるあたしぃぃぃ!!という感じだったりする。

それでも読まないよりは読む方がいいんだろうか。
私はそうは思わなかった。
無駄な本なら、千冊読んでも無駄。
いい本に1冊出会う方がずっとまし。
そういう考え方だ。

読者を育てる。アピールする。

本屋も目利きの人がいるな、と思う本屋がある。
トレンドと雰囲気重視に乗っかりながらも、基本はわかってるな、押さえてるな、と感じる棚ぞろえがある。
そういうのをもっと宣伝しないと。本屋大賞じゃない。そういうのと違う。

本屋は閉じた世界なのか、広告の打ち方が下手すぎる。
もっとアクティベートしないと
(突然頭から出てきた単語で使い方があってるかどうか知らんけど)

本屋の目利きさんがYouTubeやればいいじゃんか!
トレンド無視で、名作・名著・自分好みの本だけ、さわりやいいとこ、読みがたってみたらどうか。
情熱をこめて紹介してみたらどうなんだろう。

千冊の無駄な本よりも、この1冊と言える本だけを奨めて奨めて奨め続けてみたらどうなんだろう。
TwitterもYouTubeもインスタグラムも全部駆使して思いっきり宣伝したらどうなんだろう。
本屋に来て来て来て!この本だけは損はさせない!
(でもそれでAmazonで買われてしまう←多分)
だったら、本屋に直接足を運んで、YouTube見て買いに来たよと言って買ってくれたら、可愛い書店員さんの握手拳つき!みたいなさあ

たとえが悪いけど・・・
要はこの際なりふり構わずやれるだけのことを全部やってみたらどうなんだろう。
何か、しおれていくばかり。
本屋らしくないことやってもいいじゃないか。ただ、あの不安としおれた顔はいかん。
自信を持たないと!

きっと、ネットのせいばかりにできない。
今や不況の時代。
知識と教養はやはり暇人と金持ちのものでこれは変わらない。
どんな文化も、パトロンなしではありえなかった。
平和で豊かで成熟した時代でなければ文化は育たない。
そして、教養のある人はえてして謙虚で・お育ちがよくて・控えめで・感じが良くて
良くも悪くも、どっぷり忖度・空気読み・保守文化に染まっている。

謙虚さの裏返しは誇りと自信
譲らない頑固さと保守性
そんなの一度、捨ててみたらどうなんだと
その結果が、あの有隣堂で、間違いじゃないと思うのだがどうだろうなあ。

本屋頑張れ…

# by wagta_il | 2018-05-10 01:24 | news | Trackback
2018年 05月 02日
Amazonプライムとシー・オブ・ラブ
おばあちゃんの家を片付ける時に、買ったばかり・最新式・見るからに高価そう・どでかいと、4拍子そろったテレビをどうしようか迷った。

おばあちゃんが自分のために何を買おうと勝手だが
孫の誕生日にも何一つくれないどころか・・・帰省費用だってくれたことない・・・
・・・・
老人ホームの一部屋にはとても置けないでかさだし、捨てるにはもったいない。
これくらい、ちょろまかしてもばちはあたらないはずだ!

というわけで、取り換えっこ
 介護施設→うちにあった普通のテレビ
 うち→母の高級TV

一応、母本人にはことわったが、認知症なのでまったく覚えてない。
しかもメーカーと機種が同じだったので、変わったことにも気が付いていない。

これは数か月前の話で、今更ながら突然気が付いた。
スマホ画面に、「テレビで視聴する」って出るのだが、するっと出来るのかな?
子供が気が付く「ここに、Wi-Fiに接続するって書いてあるよ」
やってみたら、いとも簡単に出来てしまった!

しかもTV内にはテレビ用のアプリがすでにインストールされていて
それはそれは、YouTubeだとかAmazonプライムだとかニコニコだとか・・・
これはやばい。
PCやスマホでなくとも、テレビで直接ネットを見ればよいということですか?
Amazonプライムで映画を購入した時、高画質を買っておいて良かった!!!

というか機械オンチで絶対に絶対にそんな機能使えない母に
こんな高機能テレビ売り付けた地元の奴誰だ!ありがとうございます!!

それで最初に見たのがシー・オブ・ラブで、ちょっとエロいサスペンス、昔大好きだった。
子供たちが塾だの何だのに行っているすきま時間に盗み見る。
もう古いなって思うかな~と思いながらナナメ目線で視聴したのに、まあ古びないこと!
そして一般的な美醜の観点からすると本当に美人とは思われないヒロインのエレンバーキン、大好き
ジェーンバーキンとは比べ物にならないぐらい好き
ちょっと(かなり)崩れた感じのヤンキー系、笑った顔は北斗晶みたい
けどすごく雰囲気がいい。

詩的な部分にうっとりしていたことを思い出し、画面を止めて走り書き

I live alone within myself
like a hut within the woods.
I keep my heart high upon a shelf
barren of other goods.
I need another's arms to reach for it
and place it where it belongs.
I need another's touch and smile
to fill my hut with songs.

冒頭に前妻に真夜中に電話してしまう弱さ=犯人
さびしさ、執着、ぬくもりを求める心が、同じように寂しさに蝕まれている女性と出会う
どっちも完璧じゃない、どっちも病的な部分を秘めている
すごく好きな映画

「お母さん!CD入れなくてもすずちゃんの映画すぐ見れるんじゃないの?」
「おおおお、下の子なるほど!しかも大画面!すばらしい!」
なんていい時代なんだろうか!

# by wagta_il | 2018-05-02 11:17 | cinema | Trackback(1)
2018年 04月 19日
やっと復活?
ものすごくひどい決算も、ものすごくひどい花粉も
やっと一段落ついたかな?という所で
ものすごく久しぶりにネイルを塗ろうと思って爪を見たら、一部白くなっていた。
押し出されてもう移動しつつはあるけれど、この頃の体調最悪だったなと思う。

そんなこんなで、前に追い詰められたり体調不良だった時は、デスパレートな妻たちが心の支えになったけど
今回はYouTubeのDJ社長の動画「好きなことで生きていく」が面白かった。とても良かった!

ゲラゲラ笑いつつ、上の子と一緒に楽しく見たのだが、
啓発的な内容についてではなくて、一般的な所見
ネタバレあるので、ぜひ見てからにして欲しい!












・5~6千万の借金は本当か。
 以前血迷って長編小説書いた時に調べたが、借金をする人は自分の借金総額を1/10ぐらいにして言う傾向があるという。
 それは、見栄もあるが特に利息分はいっさい計算に入れないから。
 借金を返せない時期が長くなればなるほど、延滞利息がかさんでいくのにそれはなかったことにする。
 借用証書をきちんと作成しての借金なのかどうか、相手が出世払いでいいよと言っているのか不明だが
 もしDJ社長が元金だけでも真実を話しているのならば、この語っている状態で借金を5~6千万で抑えているのはむしろ立派というべき。
 それぐらい世の中の社長さんは億単位の借金を雪だるま式にこしらえてしかもけっこうケロッと踏み倒している。

・21歳の一年間でそれだけの出来事が起きるのは可能か
 ちょっと記憶の行き違いぐらいはあるだろうし、この動画の内容自体が面白素晴らしいので、
 そんな重箱の隅をつつくようなことを言うだけ野暮というもの。
 しかし、留年しているし大学に入ったのが20歳として、バイトしてヒアリングしてパーティ開いて失敗して貧乏生活送って
 21歳で会社を立ち上げ、鼻が伸びすぎるほど成功、失敗に失敗をかさねてDJで成り上がる事を決心するまで1年間はさすがに…盛っているとまでは言わないが…
 なんとなくではあるが、面白く、わかりやすくするためにこんな風な時系列の流れにしているが、
 かなりの部分が同時進行で進んでいたのではないのかな~???
 バーもいつの間にか二つになっているし、最後の大勝負は何か月もかけたみたいだし。

・レペゼン地球の動画や歌について
 本当に私には縁のないパリピの世界を見せてもらってちょっと楽しかった。
 しかし社長、戦略的にやっているなという気がする。
 人気が出たというやりすての歌も、たった二曲目。
 (この曲、上の子は知っていた!以前に学校で歌っていた子がいたそう)
 猫ラブの曲は、明らかに猫好き市場規模の大きさを見込んでのことだろうと思う。借金歌を出したタイミングもはかっていた。
 そもそも、私が最初にDJ社長に注目したのはTwitterで流れて来た受験生へ動画だ。
 今思えば、受験系はいけると狙ってやっていたんだろうと思う。着実に積み重ねている感がある。
(それでも内容や見せ方がうまいからなのは当然)

・杜子春
 頑張れよ~!と思いつつも、どこかで何かひっかかるものもある。
 何だろう?と首をひねった結果、杜子春がぽろっと出て来た。
 杜子春を知らない方はこちらです。アンチパリピ目線。
 そりゃやはり、やってることがなべて水物商売であることに変わりはないから。幸せの価値観はそれぞれ、その通り!
 この動画、だんなは「え~この人うるさい」のひとことで終わった。特に嫌味でもなく、反発や妬みでもなく、心底興味なさそうだった。
 微塵もこの話に動かされることがなかった。なぜかそこですごく好感度UPした。女ごころは複雑だ。
 そういえばこの人は夢をかなえたくちなんだった。(残念ながらカネ系ではない)
 努力して努力して挫折も絶望も病気もしつつ、一発逆転、最後のチャンスを狙う、そんな波が何度か。
 ここで24歳の若造が熱弁していることなんて、自分の中の自分の言葉でとっくにわかりきっている。
 そしてさらに、成功のそのまた先にあるもの。「維持をする」のがどれほど難しいことかを、よく知っている。
 最近はトドだセイウチだとお互いをののしりながらも、こうして見直すきっかけをくれたので、やっぱりDJ社長age、頑張れDJ社長で終わり。

自分用メモ(きちんと止めてないから時間はてきとう)
8:00殺すこともなく待ってくれる
8:50社会は結果がすべて
9:40受験勉強(皆がほめるスクーターはそれほど…どっかの啓発本にありそうなたとえ。そのあとの方がグッときた)
12:40会社~叩かれる14:15
叩かれるとこがすごく面白い!
16:20すごい詐欺ィ
17:50人脈
23:00DJはじめる。また叩かれる。怖いDJ受ける(笑)
26:50無色透明ですか
28:50渡辺直美
30:40終わらせたくない
32:50今出来るか出来ないかは関係ない


# by wagta_il | 2018-04-19 23:31 | etc | Trackback
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